
中京競馬場の芝1200mに限定した勝利数順の種牡馬ランキング(過去3年)を調べてみると、特徴的な事実が明らかとなった。断然の首位に輝いたのは、24勝を挙げているサクラバクシンオー産駒で、2位のタイキシャトル産駒を大きく引き離している。また、サンデーサイレンス系が4頭、ロベルト系が3頭、ベストテンに名を連ねている点にも要注目。これに対し、短距離界で一大勢力を誇るミスタープロスペクター系は、10位以内に1頭もランクインしていない。〔表1〕
〔表1〕 中京芝1200m限定・種牡馬ランキング(2004年~2006年・勝利数順)
順位 種牡馬名 成績 勝率 連対率 3着内率
1 サクラバクシンオー 24-14-13-133 13.0% 20.7% 27.7%
2 タイキシャトル 12-7-7-103 9.3% 14.7% 20.2%
3 サンデーサイレンス 11-10-13-92 8.7% 16.7% 27.0%
4 アドマイヤベガ 6-7-2-26 14.6% 31.7% 36.6%
5 ブライアンズタイム 5-5-7-44 8.2% 16.4% 27.9%
6 グラスワンダー 4-4-1-35 9.1% 18.2% 20.5%
7 サニーブライアン 4-2-4-15 16.0% 24.0% 40.0%
8 スペシャルウィーク 3-9-6-34 5.8% 23.1% 34.6%
9 フジキセキ 3-7-2-80 3.3% 10.9% 13.0%
10 ラストタイクーン 3-3-4-31 7.3% 14.6% 24.4%
カーブがきついという特徴がある中京競馬場。となると、コーナリングは勝敗のカギを握るひとつのポイントである。そこで、芝の1200m戦に限定した馬番別の成績を調べてみた結果、若干内枠の数字がよいものの、それほど内と外で大きな差はないことがわかった。ちなみに大外の2枠はやや苦戦ぎみだが、18番枠は重賞に限ると〔2・1・2・4〕と、抜群の成績であることは指摘しておきたい。〔表2〕
〔表2〕中京芝1200m・馬番別成績(2002年~2006年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1~4番 78-70-84-992 6.4% 12.1% 19.0%
5~8番 85-79-76-981 7.0% 13.4% 19.7%
9~12番 68-76-74-987 5.6% 12.0% 18.1%
13~16番 66-67-57-926 5.9% 11.9% 17.0%
17・18番 10-16-16-274 3.2% 8.2% 13.3%
過去5年間の、いわゆる「ローカル開催」(毎年初夏の開催および昨年秋の開催は除く)のときに、中京競馬場の芝コースを得意としている騎手は誰なのか、探してみた。トップは中舘英二騎手。50回以上騎乗している騎手の中では、連対率もトップだった。これに続くのが秋山真一郎騎手で、勝率と3着内率では中舘騎手を上回る数字をマークしている。なお、11位以下では、川田将雅騎手が勝率11.5%、連対率21.2%(52回騎乗して6勝、2着5回)と、なかなかの数字を残している。〔表3〕
〔表3〕 ローカル開催時の中京芝コース限定・勝利数上位騎手(2002年~2006年)
順位 騎手名 成績 勝率 連対率 3着内率
1 中舘英二 32-39-16-173 12.3% 27.3% 33.5%
2 秋山真一郎 17-16-20-81 12.7% 24.6% 39.6%
3 武幸四郎 10-12-10-75 9.3% 20.6% 29.9%
4 芹沢純一 10-11-8-141 5.9% 12.4% 17.1%
5 赤木高太郎 9-11-15-102 6.6% 14.6% 25.5%
6 角田晃一 9-5-7-56 11.7% 18.2% 27.3%
7 柴山雄一 9-4-9-64 10.5% 15.1% 25.6%
8 長谷川浩大 8-7-4-84 7.8% 14.6% 18.4%
9 上村洋行 8-3-5-58 10.8% 14.9% 21.6%
10 川島信二 7-9-7-95 5.9% 13.6% 19.5%
※対象は、2007年3月1日現在の現役騎手のみ